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ミシンの森

アックスヤマザキ通信

2014/07/10

ミシンの上糸のセットについて

こんにちは、ミシンメーカーのアックスヤマザキの櫃本です。


今日も大阪は良い天気です。
前回は「針」についてのお話でしたので、今回は"糸"についてのお話をしてみたいと思います。


ミシンを使う時、慣れていらっしゃる方だと何気なく糸をセットされる事が多いかと思いますが
糸を差し込む方向って気にされた事有りますでしょうか?

『毎回、キチンと確認済み』 という方は上級者さんですね♪

私も、以前は気にせずに使用していたのですが。。。
糸コマには"糸止め"というものが付いているのをご存知でしたでしょうか?

"糸止め"は使用済みの糸がほどけてこない様に止めるためのものです。

糸コマ1
1:切り込みに糸を引っ掛けるタイプ

糸コマ2
2:巻いて止めるタイプ

1番目の切り込みタイプの場合、糸の出る方向に向けてしまうと、
切り込みに引っかかってしまい"糸調子"が乱れる事があります
2番目のタイプではどちら向きでも使える様になっています。

例えば、糸を落としてしまい糸コマの周りにキズが出来てしまうと
糸は糸コマの周りを通って出てきますので、キズにひっかかりうまく糸が繰り出せない恐れがあります。

そんな時の為に有るのが、"糸コマ押さえ"なんです!!

糸コマ押さえ使用時

糸コマが糸立棒から抜けない様に押える役目はもちろん、
きちんと奥までセットする事で、糸が"糸コマ押さえ"の周りを通ってスムーズに出る事が出来ます。

ほんの些細な引っかかりでも、縫い目に影響します。
ミシンは繊細な機械なのですね。


他にも、糸の "より" の方向によっても縫い仕上りが変わることがありますので、
種類によっては糸コマの向きを変えることで縫い目の調子が良くなったりすることも有ります。

糸をセットする際は一度確認してみてくださいね。

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2014/07/08

ミシン針の種類について

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。


今日は、ミシン針の種類についてお話します。
ミシンは針・糸・布の種類によって縫い目を作っていきますので、
縫っていただく物によって針を換えていただくことも大切です。

家庭用ミシン針には、「HA×1 #11」のように表記されています。

HA×1は名前になり、その後に「#11」と表記されていますがこの数字は、
「針の番手」つまり針の太さを表しています。

針の太さは#9~#16まであり、針の番手が小さいほど薄地向きで、大きいほど厚地向きになります。

●#9~#11・・・薄地用(薄地ジョーゼット、ボイル、タフタ、オーガンジー、絹糸など)
●#11~#14・・・普通地用(さらさ木綿、薄地コーデュロイ、ギンガム、一般服地など)
●#16・・・・・厚地用(デニム、タオル、キルティング、コーデュロイなど)


番手の他に「HA×1」のあとに例えば「DE」というように、アルファベットが書かれているものがあります。
これは特殊素材専用針であることを指していて、その種類にもいくつかあります。

●HA×1 QU
キルト地用の針・・・穴先はシャープになっていてエグリは目飛びがしにくい形状になっています。

●HA×1 LL
レザー専用針・・・皮革(天然皮革・合成皮革)用針、針先がナイフのようになっています。

●HA×1 SP
ニット用専用針・・・ニットやトリコットなどの伸縮性の高い生地用の針、針先が丸くなっていますので、地糸切れの心配がありません。

●HA×1 EB
刺繍用針・・・全方向に縫製する刺繍を安定しておこなえるように目飛び、糸切れがしにくい形状になっています。針穴が大きく、太い糸を使用しても縫い目がきれいに仕上がります。

●HA×1 GT
極薄生地用針・・・ジョーゼット、オーガンジーなどの薄物用針、細い幹に大きな針穴があけており糸引きや縫いじわりができにくい針形状になっています。

●HA×1 DE
デニム、ジーンズ用針・・・厚地のデニムやレインコート地など厚手の生地用針、穴先がスリム形状になっていますので、生地を切らずにスムーズに針が通ります。

肉眼で見ただけではほとんど差が無いようにも感じられますが、とても多くの種類に分かれていますね。
針選びは、糸と同様にきれいな縫い目を得るためにとても重要です。

快適なソーイングライフの参考にしていただければと思います。
それではまた。

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2014/07/06

見落とされがちな【針板の傷】

こんにちは。

ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。


今日は意外な落とし穴、針板の傷】についてのお話です。


皆さんはミシンで順調に縫物をしていたのに突然

ガチンッ と噛み込んで針が折れてしまった経験、ありませんでしょうか?

ミシンを良く使う方なら1度は経験されている方が多いかと思います。



そして、その後突然ミシンの調子が悪くなってしまった。

糸調子が取れない
糸が絡まってしまう
布の裏で糸がたるんでいる


という症状になってしまったこと。。。ありませんでしょうか?

お電話のお問い合わせでも、時々あるのですが、

針板キズ1

原因のひとつに考えられるのが【針板(はりいた)】です。

『針板(はりいた)』は針が落ちるところに在る鉄板ですが
いつも目に見える場所にある部品なのに、ついつい見落としてしまう原因が潜んでいます。

よ~~~~~く、見てください!





針板キズ2


角度を変えて、もう1枚。




解りますでしょうか?


左端のところに在る丸い小さな傷


針が折れたり、曲がったり、布をかみこんでしまって縫っている途中に突然止まってしまう
と、言う事は針が何処かに当たっているのです。

つまりミシンに針が当たった傷が付いている場合が多いのです。




針板キズ3

拡大してみるとこんなにハッキリと傷跡が!


ミシンは糸と糸が絡み縫い目を作ります。

人の目から見ると、細かい傷跡に思えるかもしれませんが、

縫い目を作っている糸から考えると、小さな傷も大事です。

針板の傷は、できる場所や深さによって症状が変わってきます。

返し縫いの時だけ糸が絡まってしまう場合は、針板の穴の手前側

ジグザグ縫いの時に絡まってしまう場合は、針板の穴の左右に

糸が切れてしまう場合は、バリの鋭い傷跡ができてしまっている事があります。


小さな傷が出来た時はマイナスドライバーなどで押さえて傷口の凸凹を平にし
紙ヤスリ(#400~1000)等で磨いて糸が引っかからないようにお手入れをしていただくことで
改善する場合があります。


傷が深くて自分では直せない場合も部品の交換が出来る場所ですので
お気軽にお問い合わせくださいませ。

縫えない時に理由が解らないまま何度も縫って糸を絡ませてしまうとミシン本体の故障にも繋がります。
きちんと原因を探し、症状が改善するまでは電源は入れずに手回しで縫い確認していただくことをお勧めします。

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2014/07/04

布の噛み込みを防止する


こんにちは。

ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

今回のお話は、第一回の布を噛み込んだ場合の続きのお話です。

噛み込んでしまった時に、適切に対応しミシンの故障を防ぐことは大切です。

でも、布を噛み込まないようにミシンを扱えればもっと良いですよね。

どうして布を噛み込んでしまうのか?について少し掘り下げてみましょう。

【垂直半回転釜(すいちょくはんかいてんがま)】のミシンを例にご紹介させていただきます。


布を噛み込んでしまった場合ですが、はずみ車も動かない状態ですと
針が内部で曲がってしまい釜と引っ掛かっている事があります。
つまり、針が釜に当たって傷が出来ている事が多いのです。


釜と針の位置は通常はこうです。


通常は針は中釜の手前に下ります。

が、生地を後ろに引っ張ったり、何か噛みこんだり、段差を縫ったりしたときに
針が曲がって後ろにそれる事があります。




それが噛みこんでる時はこんな状態です。


その時、中釜に当たった針はそのまま後ろに反れ釜の後ろ側で引っ掛かってしまいます。



中釜に傷が出来ていると、糸絡みの原因にもなりますので紙ヤスリ等(#400~1000)で磨いて取り除いてください。









では、この布を噛みこんでしまう状態を未然に防ぐにはどうしたらいいでしょうか?

噛みこみはほとんどが縫い始めで起こります。(原因によっては別の場所で起こることも有ります)

再現してみました


縫い始めの噛みこみを再現してみました。
縫い始めに一針布に針を落としたところ、
針板の穴に引き込まれてしまっていますね。

特にニットや薄地のように柔らかい素材は噛みこみやすいので注意が必要です。

針が刺さる時に押されて、穴の中へ生地が入りこんでしまうのですね。
最初にこの状態になってしまっているので、ここからスタートさせても上手く布が送られず
糸が絡まってしまい、針が曲がって噛みこんで外れなくなる。
という状態になります。




縫い始めの布が針の穴に落ちないようにするには


後ろへ真っ直ぐ引っ張ります


この様に、上下の余り糸を後ろに持ち、矢印の方向へ引っ張りながらスタートさせます
糸はスルスルと出てきますので針は真っ直ぐ下り、布は糸に引っ張られて上手に送られます

糸ではなく布を引っ張ってしまうと針が曲がる原因になりますので布は引っ張らないよう気を付けてください。



縫い始めを乗り越えればスムーズに進みます★


縫い始めだけ糸を持ってあげれば、後はスイスイと送られていきます。



布の噛みこみ防止には、他にも「紙を下に敷いて縫ったり」「直線専用の針板を利用する」等の方法があります。
お持ちのミシンや布の状態に合わせて、色々縫い方を工夫してみてくださいね。

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2014/07/02

布を噛み込んだ時の対処法

こんにちは。

ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。


こちらのブログでは、よりミシンを快適にお使いいただくための豆知識や、

よくお客様からお問い合わせをいただくトラブルなどの対処法をご案内させていただきたいと思います。


第1回目にご紹介させていただく内容は、修理工房より『布を噛み込んだ時の対処法』です。


修理で届いたミシンの中で「布を噛みこんでしまって動かなくなってしまった」という内容のものがありました。


布の噛みこみ状態

布が針板の下まで入ってしまって抜けなくなってしまっています。
もちろん右手のはずみ車を回しても硬くて回らない状態になっています。

この状態から無理に布を引っ張ったり、はずみ車を力ずくに回してしまうと
ミシンの内部の部品が歪み破損し、修理しないと直らない状態になってしまいます。


とても大切なポイントです!
  「布を噛みこんだ時は、絶対に力ずくに動かさないでください!


 
先ず初めに、ミシンの電源を切ってください。

この状態では釜と針が中で引っ掛かっていて動きませんので、先ず針を取り外します。

針止めのネジを緩め、
ペンチ等を使用し針を引き抜いてあげてください。


先ず針を外します。


はずみ車を軽く前後に動かすと、引っ掛かっていた針がスムーズに取り出せます。


取り出せました!

 無事に針が取り出せました。



この状態では、まだ布が引っ掛かって外れない場合があります。
絡まっている糸を見えている範囲で切って取り除き、

針板(ミシンの鉄板部分)を左右のネジを緩めて取り外します。



針板をはずします。


針板を外すと、穴に挟まっていた布も簡単に取り外せます。


無理やり力ずくで引っ張るのではなく、順番に1つづつはずしていくと簡単に取り外せますので

落ち着いて作業してみてくださいね。

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2013/06/21

ホームページリニューアルのお知らせ

このたび当社では、ホームページをリニューアルいたしましたので、ご案内申しあげます。

今回のリニューアルで、ページの見やすさ、インターネットでの修理受付、部品購入のご案内等、よりお客様にとっての利便性を高められるよう、配置や構成を見直させていただきました。

今後も、より親しみやすさを感じて頂けるホームページとなるよう努めて参りますので、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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