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アックスヤマザキ通信

アンティークミシンの釡のはめ方

こんにちは。

ミシンメーカーのアックスヤマザキです。
桜の季節も過ぎ、暖かい日が増えてきましたね。

夏へむけてどんどん暑くなっていきそうです!

さて、本日はミシン修理レポート&アンティークミシンの釜のセットの仕方をご案内します。
以前、山﨑範夫の電子ミシンで「縦釜ミシンの釜のセット方法」はご案内しておりますが、
アンティークミシンは直線専用です。

釜の向きも違いますし、本体が鋳物の為重いので釜をはめるのにもちょっとしたコツがあります!

まずは、アンティークミシンの釜の部分。
こちら、修理で届いたミシンだったのですが。。。

届いたときは

このような状態でした。
上の写真と見比べて何が違うか解りますでしょうか?

左右の釜止のボタンの位置が若干ずれているんですね。
この状態だと、釜の部品が外れやすい。
縫っているとボビンケースがグラグラして外れてくる。
ボビンケースがずれてくるので糸がボビンケースに引っ掛かって絡まってしまうのです。

おそらく何かのはずみで釜のストッパーがずれてしまったんですね。

ちなみに、アンティークミシンの釜の部分は横から入れる形になっています。
このまま上から作業をするには、釜のお手入れや部品の取り外しが行いにくいですよね。

釜の部分をお手入れする際は、アンティークミシン本体の土台の部分が開くようになっていますので
ミシン本体の下に座布団等を敷いてミシンを寝かせるようにして開きます。

この時、木箱の部分が閉まってしまいますので必ず手でしっかりと押さえておいてください!
(指をつめたりすると怪我をする恐れがございます)
誰かに持ってもらうのが良いですが、お家に人がいない場合は。。。

木箱が閉まらないようにクッション等を噛ませてあげてください。
(よごれても大丈夫なようにクッションは雑巾などでくるんで下さい)

さて、では釜の中が良く見えるこの状態での部品のはめ方をご案内します。

まずは釜の中に残っている三日月の部品シャトルドライバーといいます)を
はずみ車を回して右側に移動させます。

この状態にしておくと、中釜を入れるときに引っ掛かりハマりやすいですよ。

では、中釜をシャトルドライバーと対になるように、
軸が真ん中に来るようにして釜の左側へ入れます。

赤く塗っている部分が先ほどの中釜です。

次に釜蓋です。右側に小さな突起が来るように、
表裏も間違えないよう注意してくださいね。

赤く縫っている部分が釜蓋の部分です。
ミシンを寝かせた状態で入れるとはまり易いですね。

では、最後に左右の釜ふた押えを元の位置に戻します。
この押えは堅いですが、両手を使ってしっかりはめなおしてください。

これで釜のセット完了です。
ミシンを起こす時は、重たいのでゆっくりと。
手を木箱に挟まないよう十分注意して行ってください。

以上、本日はアンティークミシンの釜のセットのご案内でした。