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アックスヤマザキ通信

ミシン糸のお話

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

今日は、ミシン開発技術担当の方からのお話です。

ミシンの開発を行う際には様々な条件でテストを行っています。
色々な糸、生地、針の組み合わせを試しながら問題点を潰していくのですが
いつも問題になるのが「ユーザーはどういう糸を使用するのか?」という疑問です。

買ったばかりの新品の糸もあれば
おばあちゃんの裁縫箱に入っていた糸、
10年間放置していたミシンについていた糸…etc.

お電話でお伺いする使用糸は様々です。

実は糸というのは古くなってくると
縫い調子に影響が出やすくなるので
出来る限り新しいうちに使い切るのが理想的なのです。

特に綿糸や絹糸などの天然素材の糸は古くなると切れやすくなったり
ロウ引き加工のされた糸などはカチカチに固まってしまっりと
縫い調子以前の問題が生じやすくなります。

しかし現実にはそういった古い糸を使用される方も多いわけで
テストの際には「15年モノの絹糸」とか
「30年モノのロウ引きカタン糸(綿糸)」等も試すようにし
とりあえずは問題無く縫えるようには仕上げるのですが
やはりキレイな縫い目を実現するには
封切り直後の新品糸がいいですね。

どうしても縫い調子が出ないという場合は
一度、糸も見直してみてください。

糸を変えるだけで、縫い目が綺麗に仕上がる。
原因の解らなかったトラブルが解決するという事も多くあります。