こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。
今日は【油の差し方】についてのお話です。
何度かミシンの釜のお手入れについてはご紹介しましたが、
時々お電話のお問い合わせで、
「ミシンの釜の油はどうさしたらいいですか?」
というご質問を戴きます。
ミシンを購入すると付属でついている「ミシン用油」
どの様に使うのが正しいのか。
使用するタイミングや量が解らないと不安ですよね。
ミシンの油は、釜の部品の動きを良くする為に差していただきます。
ある程度ミシンを使用戴くと、ミシンの釜の中には綿埃等がたまってきますので、
一度釜を取り出し、ホコリや古い油をふき取るようにお掃除をしていただきます。
その後、釜の中にほんの1滴、釜の溝の部分に差して戴くと良いのですが、
差した後にも注意してください。
油を差した部分は、ミシンの上糸が釜の中を通り抜ける部分です。
つまり、油を差す=ミシン糸に油が付いてくる可能性がでます。
釜の中が綺麗な状態であれば、ミシン油自体は洗濯すると簡単に取れますので
そんなに気にしていただかなくても大丈夫です。
しかし、油は釜の中の汚れを浮かせる役目もするため、
釜の中に汚れが残っていると縫い上がった糸が黒くなってしまう事もしばしば。。。
「という事は、釜の油はささない方がいいのでしょうか?」
という疑問が出てくるのですが
「油は釜の汚れを浮かす」役目もしますので=釜の中は綺麗になります。
釜のホコリを取り除いて綺麗にふき取って、それでも残っている汚れが油を差すことによって浮いてきます。
そこで試し縫いを行うと釜の中に油が回って、釜の中がより綺麗になります。
ただ汚れを吸い取った糸が黒くなってしまう為、いきなり本縫いをするのは絶対に避けてください。
しばらく縫って糸が黒くならないところまで試し縫いをするか
試し縫いをした後に、もう一度釜の中の余分な油をふき取ってしまうことをお勧めします。
また、古いミシンの場合、ミシン上部にも油差しをする個所が有ったかと思いますが、
しかし、最近のミシンの場合は中に電子部品等も組み込まれている為、
個人の方で油を差していただく場所は機種により異なります。
電子機器の故障にもつながりますので、必ずミシンの説明書に従って油を差してください。
最後に、ミシンには必ず「ミシン用油」をご利用ください。
別の種類の油を使用されますと、ミシンの動きが硬くなってしまいますのでご注意ください。
以上、よくあるお問い合わせ「油の差し方」についてでした。
ミシンをお使い戴く上で疑問等ありましたら
お気軽にお問い合わせくださいませ!
お待ちしております。