こんばんは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。
本日のお話は、【釜のお手入れ】です。
今回は【垂直半回転(すいちょくはんかいてん)】タイプのミシンの釜をピックアップさせていただきます。
この様なタイプですね。↑
昔ながらのボビンケースを縦にカチッとはめて使用するタイプです。
このタイプは簡単に分解して中のお手入れができるのですが、
皆さまミシンのお手入れってされてますでしょうか?
時々お電話で糸調子が合わないという内容から
釜の中のお手入れをご案内させていただく事もあるのですが。。。
「ここは、自分で分解してもいいのでしょうか?」
という方もおられます。。。
釜は糸が通って行くとても大切なところです。
布を縫う事で、綿埃等が発生しますので定期的にお手入れしていただいた方が良いところです!
お手入れを怠って、使う一方でいると。。。
この様な状態になってしまいます。
これは修理でお預かりさせていただいたミシンの釜です。
布を縫った時に発生する綿埃と、ミシンの釜の油が混ざってベトベトしています。
更には、糸を噛みこんだのか、糸くずまで残っています。
釜の中は細い糸が通り抜けるところです。
上と下の糸が絡み合い、糸調子を取り縫い目になります。
非常に細い隙間を糸が通って行くのでホコリや糸くずがあると糸調子が悪くなってしまうばかりか、絡まってしまい縫えなくなってしまう事もあります。
それでは!早速お手入れをしていきましょう!
先ずは、目に見えているゴミをピンセットで取り除き。。。
釜にくっ付いてる汚れをふき取ります!
いらなくなったタオルやハンカチ、ガーゼ等で大丈夫です。
釜の中でくっ付いていたホコリや汚れがとれましたね!
指では届かないような溝の奥、角の部分もマイナスドライバーの先などでしっかり擦り落してください。
釜の中では、目に見えない程度の汚れでも糸調子に影響が出ます。
見た目には埃が無くても、時々お掃除をしていただく事をお勧めします!
そして角の部分には、細かい埃と油がこびりついている事があります。
布で擦るだけではとれない場合がありますので、針の先やつまようじの先等を使って、汚れを掻きだす様にお掃除をしてください。
こんなにたくさん入っていました。
これだけのホコリがあれば、綺麗に縫えないのも納得です。
釜の中は、綺麗にふき取ってホコリが無くなりました!
糸の流れもスムーズです!
せっかく買ったミシンは長く大切に使いたいですね。
昔からミシンをお使いの方は、お手入れと注油が当たり前。という方の方が多いのですが、
時々、ミシンを使うばかりでお手入れを全くされていない方がたまにおられます。。。
時々で結構ですので、ミシンのお手入れをしてあげてくださいね!
釜の取り外し方やはめ方等、解らない事がありましたらお気軽にフリーダイヤルまでお問い合わせください。
それでは、また。