私たちについて

About

アックスヤマザキ通信

上下の糸調子の合わせ方

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

さて、今回の「こんなとき・・・」は、上下の糸調子についてです。

布と糸の種類によって糸調子が微妙に変わります。
最近では自動糸調子機能のミシンもありますが、
自動糸調子だからといって、完全に自動で糸調整を行ってくれるミシンはほんのわずかです。
厳密な糸調整ですと個人の好みありますし、縫われるものによっても出し方が変わってきます。

今日は、糸調子の簡単な合わせ方をご案内させていただきます。
熟練の方はおさらい程度にお付き合いいただければ幸いです。

簡単な布に対する糸調子の合わせ方
1. 布が厚い
2. 布が固い
3. 繊維の密度(針を刺してみると刺さりにくいなど)
4. 革やビニールなど

このような布の場合はそのまま縫ってしまうと、布裏に糸がゆるんでいるように見えるのではないでしょうか?
糸をきちんと引き上げ切れていない事が原因です。
上糸調子を極端に「強く」してみてください。
布の裏の緩んだ糸がなくなることがあります。
それから糸調子のつり合いによって、徐々に弱くすると合う糸調子がみつかると思います。
一度試してみてください。

5. 布が薄い
6. 布が柔らかい
7. 網のような布
8. 腰のない布

このような布は縫い始めから、布がくしゃくしゃに縮んでしまったり、布が進まなくなる場合があります。
また、布を噛み込みやすい為、縫い始めから縫えなくなることが多くあります。
縫い始めの糸を少し長めに引き出しておき、
糸を後ろに引きながらスタートボタンを押してください。

上下の糸を持っていただく事で、布の噛み込みを防ぐ事が出来ます。
少し縫いだせば進んでいくはずです。一度試みてください。

また、「布の表も裏も糸が真っ直ぐで縫い目になっていない」と感じられる場合もあると思います。

糸調子は合っているのですが、布が薄いと糸の太さが勝ってしまい、通常の縫い目の様には見えない状態になります。
細い糸と針に変えていただく事で、布と糸のバランスが合うとより縫い目が整いやすくなります。

ミシンの説明書にも簡単な糸調子の表は記載がありますが、

世間には無数の糸・布が販売されています。
それぞれの組み合わせ方で糸調子も異なってきますので、たくさん縫っていただき、
布と糸と糸調子のバランスを色々と経験していただくと糸調子の合わせ方もスムーズに解るようになってくると思います。

糸調子が合わずにトラブルが続く場合はミシン本体の調子が悪い場合もありますので、
お気軽にサービスセンターへお電話ください。