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アックスヤマザキ通信

学校への出張ミシン修理

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

今日は、技術部担当者より出張修理時のお話を聞かせてもらいましたので
ご紹介したいと思います。

当社では通常、出張修理はお受けしておりませんが、当社の近くの学校より、かなりの台数をまとめて修理のご依頼を戴いた為今回は特例での出張修理を行うこととなりました。

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学校に到着し、修理するミシンを確認。

学校で使用していただいているのは直線専用ミシンでした。
早速修理へ取りかかります。

針板の針穴周辺に無数の穴や傷がありました。
これは縫っている最中に布を引っぱったりし、針も一緒に曲げてしまい、針が針板に当たって出来た傷です。
中には針穴より5mmぐらい離れたところに傷がある物もあります。これは~針が折れて飛び散った可能性があります。怖いですね。
布の進みが悪いと無理に布を引っ張ってしまいがちですが、針が曲がって部品が傷ついてしまうと糸絡み等のトラブルにもつながります!

布の送りが悪いときは、縫い目を粗くし、手はあくまでも補助として布送りをサポートしてあげてください。絶対に布を引っ張らないでくださいね。

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次にボビンケースを確認しました。
修理ミシンに入っていたボビ ンケースは所々に傷がありました。
ボビンケースの周りの外周部分に傷ができると糸が傷に引っ掛かってしまい縫えなくなります。

このボビンケースも新品か修復できそうなものは修復し、次にミシンに装着されている針の確認を行います。

確認した針は・・・サビついています。これでは布にうまく刺さりません。

いよいよ、カバーを開き構造自体でおかしな部分がないかチェックを行います。
針のタイミング等々を確認しましたがどこにもおかしな所はありません。
油切れやグリスが凝固していて動作が悪くなっているだけでした。
なかには糸調子が効かないミシンがありましたが原因は糸調子皿の間にホコリ等が溜まり、皿が開いたままになって起こっていました。
糸調子皿は上糸の調節を取る部分です、糸1本に対し抵抗を加えますので、小さなホコリがはいっているだけでも糸調子が正しくかからない原因になります。

ミシンを保管される際は中にホコリがたまらない様、カバーをかけて保管していただく事をお勧めします。

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今回修理を行ったミシンのほとんどが油切れやグリスが凝固、ボビンケースの傷など日ごろのメンテナンスで十分カバーできる部分でした。
メンテナンスをおろそかにしてしまうと、ミシンの故障につながっていくわけですね。

普段し慣れない機械のお手入れは、なかなか自分一人ではできないという方もおられるかと思いますが、日々のメンテナンスで快適にミシンを使うことが出来ますので是非チャレンジしてみてください。
お手入れ方法が解らない方は、お気軽にお電話にてお問い合わせくださいませ。

では今日ここまで、またお会いしましょう。

→ミシンの修理はこちらまで!