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アックスヤマザキ通信

ミシンで真っ直ぐに縫うコツ

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。

今日は技術部の開発担当よりミシンで真っ直ぐに縫うワンポイントのお話です。

ミシンの講習会などにお邪魔したとき、
「真っ直ぐに縫うのが苦手(縫い曲がってしまう)」と仰る方が多く
その都度、アドバイスを差し上げて喜んでいただくことが多いそうです。
今回はそのアドバイスの内容を書いてみたいと思います。

なぜ曲がるのか?
それは心が真っ直ぐでないから…というのは冗談で、
ミシンに不具合が生じていない場合、以下のような原因があります。

その1:ミシンに真っ直ぐ対峙していない
ミシンの前に座るとき、針の真正面に座っていますでしょうか?
ミシンの針はミシン全体の形の中で左寄りに配置されているので
ついミシン全体の中央に身体の中心を置いてしまい
針や押えを左斜めに見てしまっている状態になって縫い曲がりが生じているケースがあります。

そんな簡単なことで?と驚かれるかもしれませんが
意外と針の真正面に座るように気を付けるだけで縫い曲がりが直ってしまうことが多いのです。

その2:針を集中して見てしまう
これは心理的な要素も絡んでくるのですが
目標とする縫いあがりラインから外れないようにと
意識ばかりがあせって、針から目を離さないでいると
縫い曲がったりラインから外れてしまうことが多いようです。
実際には曲がってしまっているときは生地が針のところに行ってからでは遅いので
むしろ、押え金の手前の部分を見ながら補正していくと上手く仕上がります。

このとき、「押え金のこの辺りは針から何ミリ」といったことを頭に叩き込んでおけば
ステッチガイドなどが無くても縫い代端からの距離を目測できるようになります。

その3:生地を押え過ぎている
縫い曲がりが生じてしまう方に共通しているのは
生地を押える手に力が入りすぎているということです。
ミシンはとりあえずは勝手に生地を送ってくれるようになっています。
そのミシンの送りを阻害するほど生地を手で押さえつけてしまっている方が多々見受けられます。
たしかに布送りが困難な厚地の段縫いなどでは手の力が必要となることもありますが
通常は軽く手を添えて進路が乱れないようにするだけです。

こういった感覚を身に付けるためには簡単な練習をしてみるのが良いかと思います。
別にミシンに糸を掛けなくても端切れや古新聞で結構ですから実際にミシンで練習して
ご自分のミシンの送りのクセや押え金の大きさの目安などを理解するように努めてみてください。
ミシンに愛着も湧いて、ソーイングがより楽しくなりますよ。