こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。
本日はミシン修理の症状のご紹介です。
今回お預かりしたミシンの症状は、「ミシンのはずみ車が動かない」です。
一言にはずみ車が動かないといっても原因は様々で、
釜の中に糸くずなどが引っ掛かっていても動かなくなる場合があります。
そういったケースはお電話でのご案内でも症状が治るのですが。。。
今回は、お電話のお問い合わせだけでは原因が解らず、一度ミシンをお預かりすることとなりました。
届いた故障ミシンの背面カバーを開いてみると
はずみ車のところに。。。。
何重にも巻きついた大量の糸が原因となり、はずみ車が回らなくなっていました。
はずみ車の根本に糸が大量に巻きついていますね。
これは手作業で切り取る以外方法がありません。
地道な作業ですが。。。ミシン内部は傷つけない様、慎重に取り外していきます。
無事に取り外しが完了しました!
はずみ車を元通り取り付けると
ミシンもスムーズに動きました。
「どうしてこんな所に糸が巻き込まれてしまったのか」
不思議ですね。でも原因は以外とシンプルでした。
ミシンが動いている時ははずみ車も回転しています。
下糸巻きの時に目を逸らしたり、
糸かけの後、上糸がたるんだ状態のままで使用を続けると
何らかのはずみで糸がはずみ車の根元へひっかかり、はずみ車の回転に巻き込まれてしまう事があります。
ミシンの回転数は意外と速いものです。。。少しの間気付かずにミシンを動かしていると、
はずみ車の根本に糸が大量に巻きついてしまい、今回の様にミシンが動かなくなってしまいます。
でも、まさかこんなところに糸が巻き込んでしまったとは思わないですよね。
「原因がわからないけど、さっきまで動いてたのに、急にミシンが動かなくなってしまった。」
という状態になってしまいます。
ミシンは身近な存在ですが、機械です。使用中は目を逸らさない様にご使用ください。
糸かけはしっかり確認した上でミシンを動かしてくださいね。
では、本日はここまで。