私たちについて

About

アックスヤマザキ通信

ミシンの故障を防ぐ

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。
今日は、ミシンの故障を防ぐトラブル対処法のご紹介です。
とは言いましても、とても基本的な内容ですので
既に実践されている方もとても多くおられると思いますが、
ミシンのトラブルでお電話を戴いた時に、この操作が出来ていないと
故障につながってしまうケースが多くありますので、
是非多くの方に知って頂きたい内容と思い書かせていただきます。

まず、ミシンを使用していると糸を噛み込んでしまったり
布を噛み込んでしまったり
トラブルが起きる事は、どなたにもあるかと思います。

しかし、トラブルの後の対処方法によって、
その後ミシンが故障につながってしまう場合があります。

1、無理やり絡んでいる糸や布を引っ張って外してしまう。

以前の修理のレポートにも掲載させていただきましたが、ミシンに糸が絡んでしまった場合無理な力を加えてしまうと、糸に引っ張られてミシンの部品がずれてしまいます。
ミシンは繊細な機械です。針が僅かに歪んでいても縫い目に影響が出ます。
無理な力を加えて部品がずれてしまうと、縫い目が出なくなってしまう場合も有ります。
でも、大丈夫です!絡んだ糸や布は落ち着いて解いていくと簡単に取り外す事が出来ます。先ずは目に見えている糸を切って取り外し、それでも外れない場合は釜の部品等を順番に取り外してみましょう。
取り外し方で解らない事がありましたらお気軽にサポートダイヤルへお問い合わせくださいませ。

2、何度も同じトラブルを繰り返してしまう。

ミシンのトラブルには必ず原因があります!
ですが、原因が解らないまま縫い始めてしまい、また糸が絡まり、布を外し、縫うとまた糸が絡まり。。。という無限ループを繰り返してしまう場合があります。
何度も糸絡みを繰り返してしまうと、ミシンの部品は針が当たって深く傷付いてしまう事も有ります。

そこで、今回一番お願いしたい事が
【ミシンの調子が戻るまでは電源は入れない】
ということです。

トラブルの原因が解らないまま電気の力で縫ってしまうと、
ミシンは急には止まれません。
絡まった糸に引っ張られて針が釜に当たり、傷がついたり針が折れてしまったり、とミシンにとってダメージがとても大きいです。

縫われているご自身も、何度もガチャガチャと糸が絡まってしまうと
ミシンを触るのが怖くなってきてしまうかと思います。

でも、縫わないとミシンの調子も解らないですよね?

そうです、この様な時は一度ミシンの電源を切り、布と糸をセットした後は
右手の【はずみ車】(手回しで針を上下させるハンドル)で縫ってみてください。

手でゆっくり回しながら落ち着いて縫う事が出来ます。

もちろん、糸が絡むと【はずみ車】が重く回りにくくなります。
手で回す感覚で状態が解りますので、針が折れてしまう事は無くなりますね。

糸絡み等の原因は様々に分かれます。

糸調子・糸掛け・針の曲がり・釜の傷・糸くずや綿ホコリ等など、、、確認するところがたくさん有ります。

手回しで縫い、糸が絡まなくなるまで原因をじっくり探してあげてください。

そして布の表裏の縫い目が綺麗に出るようになった状態で、電源を入れて縫ってください。

ご自身で上手く原因が解らない時は、是非サポートダイヤルへお問い合わせください。お電話でも原因が解ると、トラブルが嘘のようにスイスイ縫えるようになるケースがたくさんあります。

トラブルをミシンの故障につなげない為にも、先ずは落ち着いてからの操作をお願いします。

→ミシンの修理はこちらまで!