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アックスヤマザキ通信

ミシンの動きが悪くなる原因

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。
今日は修理でお預かりしたミシンの症状より、ちょっとしたご紹介です。

修理のご依頼内容は「直線」は縫えるが、「ジグザグ」模様にならないため
ミシンを点検してほしいとの内容のものでした。
はずみ車を回しても重いし、模様選択をジグザグ模様にしているのに、針が左右に振りません。
ミシンは新品に近いほど綺麗なのに・・・・・・

模様をジグザグの最大振り模様にし、糸をかけずに動かしてみるとやはり、直線にしかなりません。

原因は何でしょうか?

実は、この症状は、ミシンを毎日のように使っている方にも
ミシンは数年に一度しか使わない。という方にも起こる可能性があります。

実は・・・・・
針を止めている部分、針棒が左右に振らない。
針棒を振らない理由は油切れでした。
針棒(針を取り付けている円筒状の長い棒)を手で左右に少し力を入れて動かしてみると、
動き出しました。
針棒を支えている部分の油がきれ、動きが悪くなっているためでした。

ミシン背面の取り付けられている部品に注意し、後ろに寝かし、針棒の付け根部分に油を差し、糸をかけずに、ジグザグ模様で少しの時間動かしておくと、だんだん動くようになってなってきました。
全くジグザグ模様を縫えなかった物が、縫えるようになりました。

修理のミシンは他にもいくつか不具合がありましたが、今回の依頼内容の主な原因は油切れでした。
ミシンは機械ですので、未使用期間が長くなると、油が乾燥し固まってしまうため
動きが悪くなってしまう場合があります。

1年に2,3回でも使用していただけるとこのような症状を防ぐことができます。
時々、「ミシンをほとんど使ってなかったのに調子が悪いし音も大きくなってしまった。」というお話を伺います。
ミシンは機械ですので、ある程度お使いいただき内部の油を回していただかないと動きが悪くなってしまいます。

また、毎日使っていても実は直線縫いばかりで、ほとんどジグザグ縫いは使用していない。
という場合もあるかと思います。

時々、空縫い(糸を掛けない状態)でも結構ですのでミシンを動かしてあげることで
より永く、調子良くお使いいただけると思います。

→ミシンの修理はこちらまで!