こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの櫃本です。
ミシンの購入を検討されている方よりお電話でのお問い合わせをいただく事が多いのですが、
「幼稚園や保育園の入園準備のため購入を検討しています。」というお話をよく伺います。
入園バックや通園に必要な小物入れなどを作るのにミシンが必要になりますね。
サポートダイヤルにも、いろいろなお問い合わせがありました。
幼稚園によっては『お遊戯会』で子供のために本格的な衣装を作ることもあるそうで、
ミシン選びも慎重になりますよね。
ミシン選びのご相談も受け付けておりますので、
お困りの際はメールまたはお電話でお気軽にお問い合わせくださいませ。
さて、本日の本題ですが
お電話で「薄手の帆布を使って通園バックを作ろうと思うのですが」というご相談をお受けました。
帆布を通園バックに使用される方もおられるのですね。
確かに、丈夫な帆布はバック等にもよく使用されています。
因みに「帆布(ハンプ)」とは
木綿、麻を平織りにした厚地の布のことで、昔船の帆に使われたので”帆布”という名前になったそうです。
今では一般的に、【綿】を素材とした平織りの厚手の布を帆布と呼んでいます。
綿帆布は厚み(糸の太さ)によって1号~11号に分けられており、
糸が太いほど番号が小さく、細いものは番号が大きくなります。
カバンに使用される帆布は11号、10号等の薄手を使われる方が多いようです。
しっかりしたカバンにする為には9号、8号と厚手のものを使用しますが、
家庭用ミシンで縫うには9号の帆布が限界です。
布の重なり方によっては9号でも難しい場合もあります。
厚手の帆布などを多く縫われるようでしたら、
家庭用ミシンではなく職業用ミシンをお使いいただくことをお勧めします。
また、11号などの帆布でしたら、家庭用ミシンでも縫えますが
ステッチ糸などの太い糸は家庭用ミシンでは糸調子が取りきれません。
糸が絡まってしまったり、綺麗に縫えない原因にもなりますので
糸の太さは糸調子がとれるかを確認しながらお選びください。
昔から鞄によくつかわれる帆布は、天然素材だけで作られています。
使い続けるほどに味わいが出ますし、
強度・耐久性・通気性にも優れていて、静電気も起きないそうです。
静電気が起きないのは冬場にとっても魅力的ですね。
あらためて”帆布っていい素材だな”と感じました。
それでは、本日は帆布のお話でした。