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アックスヤマザキ通信

ミシンの上糸のセットについて

こんにちは、ミシンメーカーのアックスヤマザキの櫃本です。

今日も大阪は良い天気です。
前回は「針」についてのお話でしたので、今回は“糸”についてのお話をしてみたいと思います。

ミシンを使う時、慣れていらっしゃる方だと何気なく糸をセットされる事が多いかと思いますが
糸を差し込む方向って気にされた事有りますでしょうか?

『毎回、キチンと確認済み』 という方は上級者さんですね♪

私も、以前は気にせずに使用していたのですが。。。
糸コマには“糸止め”というものが付いているのをご存知でしたでしょうか?
“糸止め”は使用済みの糸がほどけてこない様に止めるためのものです。

1:切り込みに糸を引っ掛けるタイプ

2:巻いて止めるタイプ

1番目の切り込みタイプの場合、糸の出る方向に向けてしまうと、
切り込みに引っかかってしまい”糸調子”が乱れる事があります
2番目のタイプではどちら向きでも使える様になっています。

例えば、糸を落としてしまい糸コマの周りにキズが出来てしまうと
糸は糸コマの周りを通って出てきますので、キズにひっかかりうまく糸が繰り出せない恐れがあります。

そんな時の為に有るのが、”糸コマ押さえ”なんです!!

糸コマが糸立棒から抜けない様に押える役目はもちろん、
きちんと奥までセットする事で、糸が”糸コマ押さえ”の周りを通ってスムーズに出る事が出来ます。

ほんの些細な引っかかりでも、縫い目に影響します。
ミシンは繊細な機械なのですね。

他にも、糸の ”より” の方向によっても縫い仕上りが変わることがありますので、
種類によっては糸コマの向きを変えることで縫い目の調子が良くなったりすることも有ります。

糸をセットする際は一度確認してみてくださいね。

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