私たちについて

About

アックスヤマザキ通信

ミシンの下糸が切れる、原因は?

こんにちは。
ミシンメーカーアックスヤマザキの浅井です。

世間は夏休みですね。
当社にも先日より「夏休み中にミシンを使いたいと思うのです~」とのお問い合わせをちらほら頂いております。
日中の暑い日は、涼しくした部屋にこもってミシンに没頭するのもいいですね。
夏物の生地ですと、生地が薄い為噛み込みのトラブルが起きる可能性があると思いますので

針は細く
糸も細く
縫い始めは上下の糸を後ろで持ってスタート!

を確認していただければトラブルも起こりにくくなるかと思います。

それでも布が糸に負けてよれてしまったり、噛み込みそうになる場合は
生地の下にハトロン紙等を敷いて縫ってみてください。

さて、本日の本題ですが。

先日「縫い始めるとすぐに下糸が切れてしまうんです。」
というお問い合わせを戴きました。

お電話では原因が解らず、ご購入後直ぐの症状でしたのでボビンとボビンケースを交換させていただく事になりました。

下糸をセットするまでは問題なく糸が出ているのですが、
いざ!縫い始めると下糸が出てこなくなって
プツンとちぎれてしまいます。。。

皆様、原因が何かわかりますでしょうか???

交換したボビンケースとボビンで問題無く縫えるようになった様で
トラブルの起きる部品を戻していただいたのですが。。。

戻ってきたボビンケースとボビンです。
一見普通ですよね。
この状態では糸もスムーズに出てきており、問題はなさそうですが。。。

中に入っていたボビンを取り出してみました。
この写真で原因が解ったかたは、なかなかミシンに詳しい方だと思います!!!

原因はこちら。

糸に巻かれたボビンの巻き初めの糸が輪を作ってしまっています。
ボビンが回る時に、中で輪になった糸が引っ掛かり、ボビンが回れなくなってしまう為糸が切れていたのでした。

輪の部分は引っ掛かり噛み込んだ為、汚れてしまっていますね。

はみ出した糸を切って取り外しました。
これで正しい状態です。

些細な事ですが、ミシンは針と糸という非常に細いパーツで縫い目を作ります。
ちょっとした原因で縫えなくなってしまいますので、操作をするときは説明書を良く確認して行ってくださいね。

それでは、楽しい夏休みをお過ごしください!
ではまた。